4月9日(土)から12日(火)の3泊4日の日程で、鹿児島・屋久島への修学旅行を実施しました(第3学年)。世界自然遺産である屋久島で大自然の素晴らしさに触れること、そして特攻隊の悲劇を生んだ鹿児島の知覧で改めて平和の尊さを学ぶこと、これら二つのことを大きな目的としました。
【1日目】
広島から山陽新幹線で博多駅へ。そして、新しく開通した九州新幹線に乗って鹿児島まで。九州新幹線に乗れたことに喜んでいた生徒も多かったようです。磯庭園で迫力ある桜島を眺めながらの昼食。その後は、鹿児島から高速艇「トッピー」(トビウオのこと)で屋久島へ。
桜島をバックに記念写真! | 屋久島へ到着です。 |
【2日目、3日目】
普通科と工業科に分かれ、一方は屋久島観光、もう一方は有名な縄文杉を見るためのトレッキングとなりました。
トレッキングは、朝の5時にホテルを出発し、まだ薄暗い頃から登山を始めました。10人程度のグループに分かれ、ガイドさんの案内に従って雄大な自然の中を歩きます。広島の山や林の中では見られない迫力のある大木、何とも言えない神秘的な雰囲気、清澄という言葉がぴったりの美しい山水・・・生徒たちも一生懸命にガイドさんの話に耳を傾け、写真を撮っていました。そしてお昼前には縄文杉と対面。圧倒的な存在感。わぁー!という歓声もあがっていました。
観光コースでは、千尋の滝や大川の滝、そして紀元杉にも触れて、奥深い自然を味わいました。ウミガメの産卵する永田いなか浜も訪れ、自然を大切にしなければいけないという思いを強くした生徒も多くいたようです。
「1ヶ月に35日雨が降る!」と言われるほどの屋久島(雨のおかげで杉の花粉も飛ばないそうです)で、両日とも晴天に恵まれた中で、すばらしい体験をすることができました。
縄文杉にパワーをもらいました。 | 大川(おおこ)の滝。迫力ありました! |
【4日目】
屋久島から鹿児島・知覧へ。知覧特攻平和会館を訪れました。自分たちと年の変わらない人々が、家族や友人への思いを抱きながら尊い命を犠牲にしてきた歴史的事実を、生徒たちは神妙に受け止めていました。呉や江田島からも特攻隊員として亡くなった方もおられると聞きました。語り部の方が、今ある命を大切に、家族を大切にして、しっかりと自分の人生を見つめながら生きてほしいというメッセージを送ってくださったのが印象的でした。
世界の平和を心から祈ります。 | 鹿児島駅での自主研修。お土産は何に? |
4日間の修学旅行、生徒たちにとっては、楽しく印象的なものになったようです。ここで学んだことを、これからの学校生活や自身の生き方に生かせるよう頑張ってほしいと期待しています。(3学年主任 加賀英雄)