6月8日(水)ー第7日目 晴れ 渡山先生より
今日は最終日ということもあり、少し作業が楽な場所へまわしてもらいました。ひどいところでは、ヘドロが20センチ近くたまっていたのですが、今日の作業は10センチくらいでした。震災から2カ月以上がたち、水産物が流れてきて、異臭を放っています。ウジがわいているところがあり、「生まれて初めて見た」と言っていた生徒もいました。そんな状況なので、昼食はみなあまり食欲がわかず、パン1個ですませることもありました。
テント生活は、生徒たちにとってはつらいものだったようです。電気がないので、夜は9時くらいには寝て、遅くても朝5時半くらいには起きます。センターの受付まで2時間以上あるので、そこで朝ごはんをしっかりと食べておきます。今朝のメニューはカレーで、昼ごはんが食べられない分、しっかり腹ごしらえできました。
近くに温泉があって、毎日そこに行くのですが、ここはボランティアの人たちでいっぱいです。洗い場のいすに座るのに、10人くらいが列になって待っているような状況です。なので、自分たちもあまりゆっくり入らず、次の人たちに譲るようにしました。
こちらに来て一番強く感じたことは、被災した人たちがとにかく大変だということです。ただ、石巻市の中でも被害が少ない場所もあり、そういった場所はほぼ完全に復興しています。日曜日のショッピングセンターでは、とても被災地から車で5分の場所とは思えないほど、全てが通常どおりです。震災から今日まで、どういった経過をたどったのかは分かりませんが、今も体育館で避難生活を余儀なくされている人たちとの、あまりの生活の差にショックを受けました。
こちらへ来て見て初めて分かることがたくさんありました。広島へ帰ったら、そういったことを多くの人に伝えていこうと思います。
参加生徒 2年生 河面君
私は、宮城の人に少しでも元気になって、早く町が復興してほしいと思い、このボランティアに志願しました。参加者説明会のあと、何人かの友人が、「やっぱり行けない」と言って、参加を取りやめましたが、私には全く不安はありませんでした。確かに、作業は毎日大変で、体力的には厳しいものでしたが、この1週間はとても充実していました。
津波で家や家族を一瞬にして失った。そういう場所や人々を見ていたら、自分がどんなに恵まれた環境で暮らしているのかを、改めて感じました。早く元気になってほしい、と思いながらも、私は人と話すのがあまり得意ではないので、自分から被災者の人に声をかけることはできませんでしたが、その分しっかりと働けたと思います。
おはようございます。早くから朝飯を食べています。今日が最後のボランティアです。 5:46 |
今日のボランティア作業は、渡波地区の個人の家のガレキ泥出しです。 8:40 |
作業中です。ここでは人が生活しています。きれいに片づけをして、今は休憩中です。 10:52 |
今日の作業は終了しました。個人の家、安部さんの夫婦と写真を撮りました。 13:08 |
今日のボランティア作業は終了しました。今から風呂に入りに行きます。ゆっくり風呂に入り、食事をしてテントで寝ます。明日の朝、石巻専修大学を出発します。 14:30 |