10月8日
今日は、いよいよレーススタートの日でした。私は先導車に乗って、ソーラーカーや指令車に前方の情報を伝える係でした。ですが、出発早々ミスをして怒られてしまい、自分の仕事をうまくこなせず悔しい思いをしました。その後は、どんなことをすればよいか状況をしっかりと見て、ミスをしないように仕事を覚えるよう頑張りました。
日暮れにタイヤ交換をしましたが、ジャッキが無かったので、北井先生が人間ジャッキとなっておられたので、すごいと思いました。
明日は、きちんと前方の情報を後続車に伝えていきたいと思います。
10月9日
レース2日目、コントロールストップで30分のペナルティを受けての出発でした。しかし、出発前、なぜかあまり発電しておらず、調べると電圧を制御する装置が熱で駄目になっていたのです。
また、もうひとつトラブルがありました。タイヤのパンクです。
私は黄色の旗を振って、走ってくる車にソーラーカーの存在を知らせる係をしました。初めはやり方が違っていたためオブザーバーに注意を受けてしまいました。ですが、慣れてくるとオブザーバーが何を言っているのかなんとなく分かるようになり、とても嬉しくなりました。ただ、旗を振っている間、ハエが集まってきたのには困りました。
10月12日
今日はレース開始から五日目です。
全体の約3分の2の所まで着き、天気は雲一つない快晴で、ソーラーカーにはもってこいの日です。気温もだんだん寒くなりとても過ごしやすい環境になってきました。
目的地手前で17時になってしまい、ここでソーラーカーのタイヤ交換やバッテリーの充電を行いました。
私にはタイヤ交換を5分以内にやるという目標があり、それを達成出来たのでよかったです。
レースはあと2日しかありませんが、タイヤ交換を3分以内にやりたいです。
10月13日
今朝は日本の冬を上回る寒さで、トイレに避難しなければならないほどでした。
野営したクーパーペディでソーラーカーをトラックに積み、次のコントロールストップであるグレンダンボに移動しました。
朝は寒かったのですが、日中は非常に良く晴れ、充電にはもってこいの天気でした。
ソーラーカーの充電を見守っている途中、韓国チームの人に話しかけられました。私は英語が喋れないのでそう相手に伝えたのですが、相手も英語が喋れないとのことで、お互いがジェスチャーだけでやりとりしました。ジェスチャーだけでもなんとかコミュニケーションがとれ、経験したことのない新鮮な雰囲気を味わいました。
今日の走行ルートには圧倒されました。初めて見た塩湖。どでかい湖かと思いきや、真っ白な大地が広がっているように見えました。その他、驚いたのは永遠に続く高原です。360度平たい大地が広がり、木が一本も生えていません。広大な塩湖と無限に広がる高原という組み合わせに、感慨を受けました。
高原を抜けると見慣れた土地になりました。ソーラーカーのトラブルはなく、無地にコントロールストップのポートオーガストまでたどり着くことが出来ました。そして、ポートオーガストから再出発。走行終了時刻までトラブル無く走り終えました。
明日はレース最終日。このレースが終わるのは少し寂しく思ってしまいます。明日も晴れて欲しいです。そして、ゴールのアデレードまで行きたいです。
10月14日
レースの最終日。アデレードまであと少しの所まで来ました。走行時間は午前11時までと決められていたので、チームの皆は気が張っていました。
町に着くと交通量も増え、さらにルートブックもメートル間隔になります。1つの目印を見落とすと道を間違えたり、走ってはいけない車線に入ってしまったりするからです。私はそのルートブックの情報を先生に伝える役でしたが、それがきちんと読めず、運転する先生や後続車にも迷惑をかけてしまい、恥ずかしく思いました。
このようなこともありましたが、ソーラーカーはゴールゲートを11時になる前に通過しました。私は、土井君と一緒に校旗をもってゴールゲートを通りました。無事に完走できて本当に嬉しかったです。