花だより~香りの正体

本校の正門から見える校舎1号館の裏側は、ソフトテニスコートがあったり、生徒達が弁当を広げたり休んだりする憩いの広場があります。

先日の夜そこを通ると、あるはずのないキンモクセイの香りがふわっと漂ってきました。(ここにキンモクセイは植えられていないのだが・・・)と不思議に思い、翌日出勤した時に、植えられている木を改めて見てみたら、柊(ヒイラギ)の木に小さな花がたくさん付いていました。(ヒイラギに花が咲くんだ!?)と驚き、思わず駆け寄ってしっかりと見てみました。とげのある葉に似合わず可憐な小さな花がびっしりと集まっています。(まさか?)と思い鼻を近づけてみましたが、それらしい香りはしません。

その後、インターネットで「ヒイラギ」を調べてみると似たような花の写真が出てきました。しかし、いろいろ読んでみると「キンモクセイに似た芳香が・・・」と書いてあります。(花や葉はヒイラギのはずだけど、香りがしない・・・いったい、うちの学校のあの木の花は何だ?)とすっかり混乱してしまいました。

そして夜、またまたキンモクセイに似た香りがします。もう一度ヒイラギに近寄ってみると・・・(あっ!!)やっぱりあの香りの正体は、この木でした。つまり、この木の花は紛れもなくヒイラギの花だったのです。(正体が分かったところで、ようやくここでご紹介できた次第です!)

ところで、ヒイラギの花の香りは、夕方から夜に匂い立つものなのでしょうか・・・どなたか詳しい方、おられませんか??

( 広報部 恵京 )

 

ひひらぎの白き小花の咲くときにいつとしもなき冬は来むかふ   斎藤茂吉

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