4月10日、前日からの雨も正午過ぎには降り止み、いよいよツネイシしまなみビレッジでの合宿研修が始まりました。
今回の研修のねらいは、心身の鍛錬を図り「呉港生」としての基本を培うこと、自律・協調の精神を養い、活動を通して仲間との友情を培うことでした。
最初の研修は集団訓練でした。
中学校では経験したことのない厳しい指導に最初は戸惑いを見せていた生徒たちでしたが、最後のグループ発表では、各クラス息の揃った動作を披露し、頼もしさを感じました。
初日夜の研修は、体育館で校歌・応援歌練習を行いました。
覚えづらい歌詞に苦闘しながらも、最後のクラス発表ではみな大きな歌声を響かせました。
合格を勝ち取った時の歓喜に沸く生徒の表情は素晴らしいものでした。
4月11日、二日目の研修では、初日の集団訓練をさらに高度にしたものに取り組みました。
整列・立礼・方向転換・行進など、掛け声に合わせて、一丸となって懸命に取り組むなかで、次第にクラスがまとまっていく様子が見て取れました。
二日目夜の研修は、臨済宗の寺院・無明院において、座禅の鍛錬を行いました。
短い時間の座禅ではありましたが、これからの高校生活、何を目標に目指すのか、自分自身の心に静かに問いかける貴重な時間になったと思います。
4月12日、最終日のカッター訓練は、三日間の研修の集大成でした。
松永湾のきれいな海を、14艇のカッターが波を切り、覇を競いました。
往復10キロの道のりをメンバー全員が力を振り絞り、漕ぎきりました。
研修を終えた生徒の表情には、三日前の出発日とは少し違う何かがありました。
この変化の兆しが、大きな成長の芽となり、彼らが呉港生として大きく飛躍していくことを切に願います。
1学年主任 藤川 誠